島根県出雲市の須佐クリニック副院長の須佐葉子です。
脳神経内科・頭痛外来を担当しています。

– – – – – – – – – – – – – – – – – – –

花粉症。

ああ、またこの季節がやって来た…
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ。
お悩みの方、多いですよね。

ぼーっとして、集中力も落ちがち。
なんだか、頭も痛くなってきた…

そうなんです。
実は、花粉症で、頭痛がひどくなるケースがあるのです。

花粉症は、医学的には、スギ・ヒノキなど植物の花粉をアレルゲンとする、
「季節性アレルギー性鼻炎」といいます。

アレルギー反応によって、
鼻やのど、結膜、副鼻腔などの粘膜が腫れて炎症を起こすことにより、
いろいろな症状が出ます。

この粘膜の炎症が刺激となって、頭痛の原因となることがあるのです。

特に、もともと片頭痛を持っている人は、
花粉症が出ることで、片頭痛発作がいつもよりひどくなったり、
回数が増えたりすることがあります。

粘膜の炎症が、
片頭痛の原因に関係する三叉神経という神経を
刺激してしまうからだと言われています。

その場合、アレルギー性鼻炎の治療も同時に行うと、
頭痛も改善するケースがよくあります。

当院では、花粉症やアレルギー性鼻炎の治療も行なっています。
アレルゲン（アレルギーの原因物質）を調べる検査も可能です。

花粉症のある方は、頭痛あるなしにかかわらず、一度ご相談くださいね。