頭痛外来
日本では4人に1人が片頭痛や緊張型頭痛などの慢性頭痛に悩んでいると言われています。
「頭痛でわざわざ病院に行くなんて大げさな…」
「市販の頭痛薬を飲めば治まるし…」
「親も頭痛持ちだったし、遺伝だから仕方ない…」
と諦めてしまっていませんか?
でも実は、頭痛は立派な病気です。
適切な診断と治療によって、痛みの症状をかなり和らげることができます。
「頭痛で病院なんて」と遠慮せず、お気軽にご来院ください。
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頭痛外来 受診の目安とタイミング
頭痛は、つらいと感じたら、それが受診の目安です。
以下の項目にひとつでも当てはまる項目があれば、遠慮なく頭痛外来を受診してください。
- 頭痛の時、痛みがつらいが我慢して仕事(家事、勉強)をしている
- 頭痛で、仕事や学校を休むことがある
- 頭痛で、寝込むことがある
- つらい頭痛が月に2回以上ある
- 最近、頭痛の回数が増えてきた
- 最近、頭痛がひどくなってきた気がする
- 市販の頭痛薬が効かなくなってきた
- 市販の頭痛薬は飲んでも元々あまり効かない
- 頭痛薬を月10回以上服用している
- 頭痛が起きそうなときに、ついつい早めに薬を飲んでしまう
- (女性で)妊娠中、出産後、授乳中の頭痛や薬の内服が心配
特に、以下の項目に当てはまる場合は、重大な脳の病気が隠れている可能性があります。
できるだけ早急に受診してください。
重大な頭痛のサイン
- 突然の頭痛
- 今までに経験したことがない頭痛
- だんだん強くなってくる頭痛
- 50歳以降ではじめて起こった頭痛
- 発熱や嘔吐がある頭痛
- ふらつく、しゃべりにくい、手足に力が入らない、物が二重に見えるなどが伴う頭痛
須佐クリニックの頭痛外来でできること
当院の頭痛外来は、日本神経内科専門医・日本頭痛学会頭痛専門医による、頭痛診療を専門とする外来です。
専門医による問診・診察・必要な検査を行い、まず正しい頭痛のタイプを診断します。
頭痛外来で可能な検査
- 検体検査(血液検査、尿検査など)
- 生理検査(血圧、脈波、心電図や、超音波検査など)
- 神経学的検査(神経内科専門医による専門的検査)
- 頭部CT
- 頭部MRI(近隣検査施設と提携し実施)
頭痛の非薬物治療
頭痛ダイアリー
頭痛の記録をつけることで、自分の頭痛が起きるタイミングやきっかけを知ることができるようになります。その結果、原因が明らかになり、頭痛が起きないようにする、もしくは頭痛が起きそうな時は早めにお薬を飲むといった対策が取れるようになります。
生活指導・環境指導・運動指導
頭痛を起こしにくくする対策は、お薬以外にも色々あります。頭痛の原因や悪化の元となっている生活習慣や環境を整えたり、適切な運動を取り入れることなどで、軽減したり回避できる頭痛があります。頭痛のタイプに合わせて細かく指導していきます。
頭痛の薬物治療
頭痛のタイプに従い、適切な薬による治療を行います。
頭痛の治療は、「急性期治療」(頭痛が起きたときに行う治療)と、「予防療法」(頭痛が起きにくくするように行う治療)の二つに分けられます。
急性期治療(頭痛が起きたときの治療)
頭痛の頻度が少ない方は、頭の痛いときだけに飲む薬(頓服薬)を頭痛のタイプに合わせて処方します。
頭痛の種類や程度によって、内服薬、点鼻薬、注射薬などがあります。
予防療法(頭痛が起きにくくするための治療)
頭痛が頻繁に起こる方や、回数は少なくても一回の発作が重度の方は、頭痛を起こしにくくするための「予防療法」をお勧めしています。
予防療法は内服薬が基本ですが、片頭痛に対しては注射による予防療法も行っています。
2021年、片頭痛予防薬として、かねてから期待されていたCGRP関連予防薬(月1回の注射薬)が相次いで認可、発売されました。
非常に有効なお薬で、欧米では5年以上の使用実績がありましたが、ようやく日本でも使用できるようになりました。
抗CGRP抗体の エムガルティ®(ガルカネズマブ)、アジョビ®(フレマネズマブ)、抗CGRP 受容体抗体のアイモビーグ®(エレヌマブ)の3剤を指します。これらについては専用ページをご覧ください。
当院でも既に多くの患者さまが、片頭痛の頻度と程度が軽くなり、日常生活が変わったのを実感されています。
内服薬がほとんど必要なくなった方もあり、頭痛の心配から開放された、人生が変わったと嬉しいお声を聞いています。
片頭痛予防治療は20年ぶりに飛躍的に進歩しています。これまでの内服の予防薬で効果がなかった方も、諦めないでご相談ください。
あなたにあったおくすりを探していきましょう
頭痛のタイプによって、効果のあるお薬は異なります。
また同じタイプでも、体質や生活習慣によって、薬の効き方は異なります。
また同じ薬でも、頭痛のタイプや体質などで、飲み方が変わります。
効果の出やすい内服のコツも詳しくお伝えいたします。
1度でピッタリ合うお薬をお出しできないこともあります。様子を見ながら、あなたに最適な処方を探っていきましょう。